Tokyo Olympics Part 1: オリンピック本当にすごかったっすーSkateboarding & Surfing

(An English summary is at the end of this text along with some useful Japanese and English phrases that you can learn from today’s text. 英語の要約とこのテキストに出てきた「タメになる日本語と英語」の例がこのテキストの最後に付加されています。)

コロナ禍の中、オリンピックと一緒にブログに戻ってきました!

東京オリンピック、本当に素晴らしかったです。世界はコロナで止まっているみたいだけど、21世紀に生きる人間は常に前に進んでいるんですね。

日本で行われるオリンピックを経験するのは、幼い頃に見た1964年以来。コロナ禍のため、世界中に批判されながら開始されただけに、アメリカにいても感無量でした。東京オリンピック2020 が私の一生でおそらく最後の日本のオリンピックになると思うと、やっぱりブログ再出発するタイミングだと自覚しました。

オリンピックが終わり、来週はパラリンピック。日本はコロナ感染状態がさらに悪化して絶体絶命な時期を迎えていますが、パラリンピックの予告がテレビに流れるたびにホッとしています。無事に終わりますように。

東京オリンピックは、オリンピック史上最高の多様文化オリンピックでした。参加国が206カ国。アフリカからも過去最大の54カ国が参加したそうです。LGBTQのメンバーも最多数。5つの種目も加わって、33競技で339種目、これも史上最多。アメリカでは、この壮大なスケールにもかかわらず、あまり見る人がいなかったようですが、私は、なんと、アメリカの一般市民と違って、全くその逆でした!

こんなにオリンピックを見たのは生まれて初めて!

自分の国でのオリンピックだったということもありますが、私がこのオリンピックを見た最大の理由は、ストリーミング。メディアテクノロジーの進歩のおかげです。

長年アメリカに住んでいますが、ロサンゼルスとアトランタオリンピックでも、こんなにオリンピックを見ることはできませんでした。アメリカ人には興味がない柔道やバドミントンなどは、前オリンピックで放送されたことはほとんどなかったと思います。

今回は、なんと、日本からのマルチプル・ストリーミングのおかげで、ライブで見れました。おまけに、NBCもチャンネルを複数設けたり、録音されたバージョンもオーガナイズされていて、二週間、テレビ、コンピューター、携帯に釘付けでした。

開会式の大坂なおみさん。うちのテレビから。

日本とは少し時間がずれましたが、日本にいる90歳の母や、コロナ禍の前に仕事で日本に引っ越した26歳の娘と一緒に、ほとんど同時に見たりしました。なんと、素晴らしい時代でしょう。

日本は日本史上最多のメダル数を授与。彼らがメダルを取る瞬間のパーフォーマンスは、テレビのナレーターたちのパッションを通して海外に住む私の心臓までビューンビューン届きました。

5つの新しい種目について、アメリカに住む視聴者の目線で書き留めておきたいと思います。Part 1は、スケボーとサーフィン。

スケートボーディング:スケボーとスラングのニューカルチャー

カッコいいスポーツがとうとうオリンピックで見られるようになり、日本はスケボー大国としてデビュー。堀米雄斗(ゆうと)くん、西矢椛(もみじ)さん、中山楓奈 (ふうな)さん、四十住(よそずみ)さくらさん、開心那(ひらきここな)さん、メダリストが続出しました。

みんなカッコいいけど、名前もカッコいい。名前を見聞きして、時代を感じましたね。スケボーの親御さんは、きっとクリエイティブな方々だと思いました。さすがです。

メダリストと一緒に、解説者のメダリストも登場しました。

オリンピックのミッションは、United by Emotion。このエモーションの意味をひしひしと伝えてくれた、金メダル級のスポーツ解説者は、スケボープロの瀬尻稜さん!「ヤベー」「すごいっす」「ゴン攻め」「ハンパねぇー」などの日本語スラングを連発。海外のJapanese Studies Programのハードルを、教科書以上に上げてくれました。

スラングに加えて、英語風に、堀米雄斗くんを「ユート」、西村碧莉さんを「アオリ」とファーストネームで呼んで、スケボー仲間にフレンドリーな尊敬の念を込めた瀬尻さんのAUTHENTICITY (オーセンティシティ、本物感)は、まさにスケボー文化そのものでした。これは真似できるものではありません。スケボーストリートは、やっぱり純粋にCOOL、根っからカッコいい。

Ryo Sejiri | RVCA Skate Japan 2020

1970年代にスケボを親に買ってもらったことを思い出しました。スケボーって、こういうものだったんですね。。。。

瀬尻さんのパートナー、フジテレビの倉田大誠さんも、多文化時代にスポーツアナウンサーのあるべき姿を見せてくれました。彼のFLEXIBILITY (フレキシビリティ、柔軟性)は、スケボーの瀬尻さんにぴったり。瀬尻さんへの尊敬を込めたやりとりがなんと心地よかったことか。

「ゴン攻めって、どういう意味ですか」(倉田)。「どんどん攻めるという意味です」(瀬尻)

私も勉強になりました。

日本のオリンピックはメディアコンソーシアム制をとって本当に良かったです。民放とのコラボが、固ぐるしいNHKを進化させるきっかけを作ってくれました。NHKがスケボーと一緒に時代に乗りました!

このコラボが生んだ軟性と本物感が、クリエイティブな雰囲気を作り出し、西矢椛さんがゴールドを取ったとき倉田さんが発した、「13歳!真夏の大冒険!」 という名フレーズを生んだと思います。以前から考えていたようですが、それに打ち込むというプロ意識がすごい。あの自由な発想は力作でした。

サーフィン:台風波でオリンピックデビュー

スケボーは陸で、海では、台風の波のりで始まったサーフィン。昔々台風が来た時に、蒲郡ビーチ(愛知県)で見た恐ろしく高い波を思い出しました。釣ヶ崎海岸、すごい空でしたね。海も灰色でした。ブラジルのイタロ・フェレイラさんが金メダルを獲得したことを知った瞬間、なかなかビーチに上がらず、海の中で立ったまま、神に祈りを込めて灰色の台風空を仰いだ様子が忘れられません。あの神秘的なシーンを見て私も目頭が熱くなりました。

https://youtu.be/AOWn4gRvALU
オリンピック 新競技のサーフィン男子 五十嵐カノア 銀メダル 2021年7月27日 20時09分

五十嵐カノアさんは、本当に残念。でも、パリオリンピック2024は、大西洋ではなくて、また太平洋に戻って、フレンチポリネシアのタヒチとか。南太平洋の大波が待っていますね。楽しみです。

(カリフォルニアのKTLA5とのいいインタビュー(英語)があったので、ここにアップロードします。)

Huntington Beach surfer Kanoa Igarashi discusses his Olympic silver medal win from Tokyo

五十嵐カノアさんが銀メダル、都筑 有夢路さんが銅メダル獲得。前田マヒナさん、大原洋人さんが大活躍したサーフィン。みんな、サーファーにぴったりの名前ばかりでした。スケボーの親たちはスケボーに夢を託す名前をつけ、海が大好きな親たちは、サーフィンの夢を子供の名前に託す。

日本の若いオリンピック世代を作り上げる親たちは、親自身がやっぱりユニークです。

オリンピックのサーフィンは、長年オリンピックの種目として提案してきた、ハワイアンのオリンピック金メダリスト水泳選手、デューク・カハナモクさんの夢でした。彼はサーファーで、ハリウッドの俳優さんでもありました。ついに今世紀になって初めて、東京で、このハワイのネイティブスポーツ、サーフィンがデビュー。日本としてはなんと光栄なことか。100年以上かかって、ついに実現です!

Duke Kahanamoku, surfing’s first ambassador who pushed for the sport’s inclusion in the Olympics. His dream would finally come true a century later at the 2020 games in Tokyo, Japan. sportsweekly.com サーフボードは、パパヘナル(Papa he`e nalu)、波乗り板と呼ばれ、4.8 メートル, 52キロ。コアウッドでできていた。https://www.loc.gov/item/today-in-history/august-11/

ハワイ出身で、日本語を専攻したカリッサ・ムーアさんが金メダルを取って、デュークさんも天国で喜んでいるでしょう。

(Part 2は、スポーツクライミング、空手、野球/ソフトボール)

(Summary)  Even if the world seems to stop due to Covid, I learned from the Tokyo Olympics that people in the 21st century can keep moving. The Tokyo Olympics was the most diverse in the history of the Olympics! 206 countries participated. 54 countries from Africa participated. The largest number of LGBTQ members in the Olympics history also joined. 339 games from 33 sports were played during the two weeks.  Five new sports were added at the Tokyo Olympics. With many Japanese medalists, Ryo Sejiri, a Japanese commentator who became very popular for using slang to describe the Street Skateboarding competition. Surfing has finally become an Olympics game more than 100 years after  Duke Kahanamoku, a Hawaiian swimmer and surfer and Hollywood actor, has advocated for it in the early 1900s. (Part 1 covers skateboarding and surfing; Part 2 covers sports climbing, karate and baseball/softball.)

Examples of the Useful Language Use that you can learn from today’s text:

Useful Japanese for Japanese learnersMany Japanese people use slang in their everyday conversations. (See the youtube video below)
63 Must-KnowJapanese Slang Words (to sound like a Japanese local)
https://www.fluentin3months.com/japanese-slang/
Useful English for English learners

Authenticity and Flexibility are 21st century leadership skills.
Authenticity 裏表がない本物
– Ryo Sejiri is an authentic skateboarding commentator. (He knows skateboarding culture.)
– The new Japanese restaurant has an authentic menu. (real Japanese menu).

Flexibility  柔軟性
– The broadcaster Kurata has the great flexibility to accommodate the skateboarding slang of Sejiri.
– My schedule is flexible this week.