Tokyo Olympics Part 2: Sports Climbing, Karate, Baseball and Softball

(Summary) From land (skateboarding) to ocean (surfing) to mountains (sports climbing). The Tokyo Olympics 2020 featured nature in the new added sports・Climbing looks like an individual sport, but actually climbers learn from collaborating with each other・Karate, a martial art from Okinawa, finally joined the Olympics, and Kiyuna from Okinawa won the first gold medal for Okinawa. I was impressed with the Neko (Cat) Stance as a part of Kata form・In baseball, Samurai Japan finally got its long-awaiting gold. Japanese softball reminded me of the WorldCup champion Nadeshiko women’s  soccer. The charismatic and empathetic leadership of Japanese women led the team to victory.

引き続き、次の3つの新種目について、長年アメリカに住んでいる視聴者の目線で書き留めます。

スポーツクライミングコラボレーションが生むクリエイティビティ

陸(スケボー)あり、海(サーフィン)あり、山(スポーツクライミング)あり。東京オリンピック2020の新種目では、”自然”から生まれたスポーツがフィーチャーされました。

スケボーやサーフィンと同様に、スポーツクライミングは、最近ますますアメリカでも日本でもファンが多くなりつつあります。私の家の近くの学校(ミネソタ州)では、体育館にボルダリングの壁を設置して、カリキュラムに取り入れている学校もあります。小学生の小さい子でもできるボルダリング。小さい手足でホールドを掴みながら、がんばってます。

岐阜生まれの私にとって、クライミングは、私の一つの文化。山好きの父親のおかげで、登山には小さい頃から慣れ親しんできたため、スポーツクライミングがオリンピック種目に入った時は本当に嬉しかったです。

これもまた、サーフィンみたいに、長い歴史を持つスポーツ。まずは、1800年代にイギリスのロッククライミングで始まって、そのあと、アメリカに来て、ロープを使わないボルダリングが始まったそうです。イギリスと言えば有名なクライマーたちがいて、日本では、我が家の心の故郷である長野県の上高地が、イギリス人のウェストンよって切り開かれました。

スポーツクライミングのプロの世界は知らなかったけれども、たまたま、オリンピック前にスポーツチャンネルを見てたら、クライミングワールドカップをユタ州のソールトレイクシティでやっているのを知って、見れば見るほど、はまってしまいました。(誰も、登っていけないと、少々イライラしてしまいましたが。。。。)

アメリカとヨーロッパが発祥地となるスポーツクライミングですから、選手権となると、さすがにヨーロッパ勢がすごい。日本だって、国土の70%が山という山国なので負けていられません。野中生萌さんがすっごくボルダリングに強いことを知りました。足のパワーがすごい人です。

オリンピックメダルは、野中さんだと思っていたので、銀メダルを取った時は、ホッとしました。オリンピックではスピード部門がすごかったですね。野口さんも銅メダル。優秀な女性山岳家が多い日本からスポーツクライミングの女性メダリストが生まれて誇りに思います。

[速報] 日本人初 スピード メダル獲得の瞬間 野中生萌選手 スポーツクライミング

一つ学んだことは、スポーツクライミングは個人スポーツだと思っていたのですが、競い合う前にクライマーみんなで会ってどうやって登ろうかとチャットする時間が設けられているんですね。Collaboration (コラボレーション)も入っていることを知って、より親近感を得ました。実際の山登りも、一人で登っても、誰かが作ってくれた登山道を行くわけですから、よく考えれば、あれもコラボです。

人間は、冒険しながら、コラボしながら挑戦を続けるということをこのスポーツは教えてくれているような気がします。

空手:猫魂

空手の歴史は、15世紀までさかのぼります。発祥地は琉球国。日本本土に入ってきたのは大正時代とか。サーフィンといい、空手といい、非西洋のネイティブスポーツをオリンピックまで持っていくためには、相当のご苦労があったと思います。

喜友名諒さんの金メダルが沖縄で最初の金メダルだとか。パリでまた空手が消えてしまうという噂もありますが、是非、沖縄のために、世界中のファンのために続けてもらいたいものです。

空手は、精神力を有する奥深いスポーツ。私は、形(かた)の意味を、解説者に耳をすませながら学ばせてもらいました。喜友名諒さんのあの迫力は、カメラがズームインするたびに、ドキッとさせられました。あの瞳は何を見ているのか。相手が他人であるときもあれば、自分自身であるときもあるとか。

空手と禅がどこか通じるものがあるみたいです。

https://youtu.be/xjNNNoIQvUI
喜友名諒が空手男子形で金メダル…沖縄県初の金で47都道府県に金メダリスト誕生

通じるものがあるといえば、空手と猫が深い関係にあるとは知りませんでした。解説を聞きながら、猫立ち、猫スタンスという立ち方があることを知りました。

前足を正面に向けて、つま先で立つ。そして腰をちょっと落として、動かない。

うちには猫ちゃんが二匹いるんですが、あれ以来、ずっと猫立ちを観察してます。昔々、柔道で黒帯を持ってた父が、猫は柔道の先生だと言ってたのを思い出しました。やっぱり、武士道は猫様なしでは語られないと言ったところでしょうか。猫の足は確かに強くて優雅です。

喜友名さんが、カッコいい形を決めた時、解説者が叫んだ一言は忘れられません。

「猫魂(ねこだましい)!」

野球/ソフトボール:ゴールド!

まずは、侍ジャパン。やりました!うちのアメリカ人の主人と一緒に泣きましたよ。緊張がほぐれたというか。ホッとしたというか。

【感動】メダルが貰えない稲葉監督に菊池涼介選手(広島)が自分の金メダルをかける動画

NBCのアナウンサーも、日本の勝利を喜び、”Japan won the long-awaiting gold medal! Japan was waiting for the medal for a long time”と言って、興奮してました。アメリカのチームには悪いけど、本当に日本が勝って良かったです。アメリカ人のアナウンサーが言った通り、待ちに待った金メダルでした。

オリンピックで野球を見られるのは、2008年北京オリンピック以来だそうです。あの時は、田中投手は20歳で参加。13年ぶりにプレーして金メダル。嬉しそうでした。

ソフトバンクの甲斐選手もヤクルトの山田選手は大活躍。ヤクルトファンだった父を思い出しました。

USA softball falls to rival Japan in dramatic gold-medal game | Tokyo Olympics | NBC Sports

ソフトボールは、100点満点の金メダル。北京オリンピックでも金、また東京でも金。侍ジャパンが勝った時のように、NBCのアナウンサーも、上野投手と後藤投手を讃えて喜んでました。

エースの上野投手がいったんベンチに戻って、若手エースの後藤投手が8回で投げ、上野投手が9回で再びマウンドに。後藤さんがちょっと崩れた時に、「私がマウンドに戻る時だ。後藤もがんばってる。私もがんばらなければ」と思って、戻ることに決めたそうです。

上野選手のあのプロ意識を聞いて、なでしこがワールドカップで金メダルを取った時の澤選手を思い出しました。勝利のゴールを決める前に、ネット近くのチームの2、3人に、「こういう場には、何度も出くわしてきたから、私にやらせて」と言ったそうです。そして、ヒールキックで勝利。

上野選手も澤選手も、カリスマキャプテン。両者とも、チームから信頼を得る、リーダーシップスキルとスポーツ能力を携えた、本物のリーダーでした。

それにしても、20歳の後藤投手。楽天/元ヤンキーズの田中投手が北京で投げた時と同じ年齢ですね。あの、アメリカ人選手たちの、やかましい声が飛び交う中、あんなに集中して一球一球投げるとは、並みのセルフスティームではないと思いました。

以上で5種目にまつわるコメントは終わりです。ではパラリンピックを続けてみていきたいと思います。

Examples of the Useful Language Use that you can learn from today’s text:

Useful Japanese for Japanese learners「おーい!よくやったー!ありがとう〜!いいぞ〜!よくがんばった〜!」(ooii! Yoku yatta! Arigato! Iizo! Yoku gambatta!) —  Former Coach and TV Narrator of Team Japan Softball, Taeko Utsugi, commenting with excitement after the Japanese women’s softball team won the gold medal. (From Nikkan Sports) – “Hey! You did it! Thank you! Great! You worked hard!”
Useful English for English learnersJapan beat the United States to win the gold medal in Tokyo. – NBC Narrator 「日本が東京でアメリカを破って金メダルを勝ち取りました。」See the video above.

Tokyo Olympics Part 1: オリンピック本当にすごかったっすーSkateboarding & Surfing

(An English summary is at the end of this text along with some useful Japanese and English phrases that you can learn from today’s text. 英語の要約とこのテキストに出てきた「タメになる日本語と英語」の例がこのテキストの最後に付加されています。)

コロナ禍の中、オリンピックと一緒にブログに戻ってきました!

東京オリンピック、本当に素晴らしかったです。世界はコロナで止まっているみたいだけど、21世紀に生きる人間は常に前に進んでいるんですね。

日本で行われるオリンピックを経験するのは、幼い頃に見た1964年以来。コロナ禍のため、世界中に批判されながら開始されただけに、アメリカにいても感無量でした。東京オリンピック2020 が私の一生でおそらく最後の日本のオリンピックになると思うと、やっぱりブログ再出発するタイミングだと自覚しました。

オリンピックが終わり、来週はパラリンピック。日本はコロナ感染状態がさらに悪化して絶体絶命な時期を迎えていますが、パラリンピックの予告がテレビに流れるたびにホッとしています。無事に終わりますように。

東京オリンピックは、オリンピック史上最高の多様文化オリンピックでした。参加国が206カ国。アフリカからも過去最大の54カ国が参加したそうです。LGBTQのメンバーも最多数。5つの種目も加わって、33競技で339種目、これも史上最多。アメリカでは、この壮大なスケールにもかかわらず、あまり見る人がいなかったようですが、私は、なんと、アメリカの一般市民と違って、全くその逆でした!

こんなにオリンピックを見たのは生まれて初めて!

自分の国でのオリンピックだったということもありますが、私がこのオリンピックを見た最大の理由は、ストリーミング。メディアテクノロジーの進歩のおかげです。

長年アメリカに住んでいますが、ロサンゼルスとアトランタオリンピックでも、こんなにオリンピックを見ることはできませんでした。アメリカ人には興味がない柔道やバドミントンなどは、前オリンピックで放送されたことはほとんどなかったと思います。

今回は、なんと、日本からのマルチプル・ストリーミングのおかげで、ライブで見れました。おまけに、NBCもチャンネルを複数設けたり、録音されたバージョンもオーガナイズされていて、二週間、テレビ、コンピューター、携帯に釘付けでした。

開会式の大坂なおみさん。うちのテレビから。

日本とは少し時間がずれましたが、日本にいる90歳の母や、コロナ禍の前に仕事で日本に引っ越した26歳の娘と一緒に、ほとんど同時に見たりしました。なんと、素晴らしい時代でしょう。

日本は日本史上最多のメダル数を授与。彼らがメダルを取る瞬間のパーフォーマンスは、テレビのナレーターたちのパッションを通して海外に住む私の心臓までビューンビューン届きました。

5つの新しい種目について、アメリカに住む視聴者の目線で書き留めておきたいと思います。Part 1は、スケボーとサーフィン。

スケートボーディング:スケボーとスラングのニューカルチャー

カッコいいスポーツがとうとうオリンピックで見られるようになり、日本はスケボー大国としてデビュー。堀米雄斗(ゆうと)くん、西矢椛(もみじ)さん、中山楓奈 (ふうな)さん、四十住(よそずみ)さくらさん、開心那(ひらきここな)さん、メダリストが続出しました。

みんなカッコいいけど、名前もカッコいい。名前を見聞きして、時代を感じましたね。スケボーの親御さんは、きっとクリエイティブな方々だと思いました。さすがです。

メダリストと一緒に、解説者のメダリストも登場しました。

オリンピックのミッションは、United by Emotion。このエモーションの意味をひしひしと伝えてくれた、金メダル級のスポーツ解説者は、スケボープロの瀬尻稜さん!「ヤベー」「すごいっす」「ゴン攻め」「ハンパねぇー」などの日本語スラングを連発。海外のJapanese Studies Programのハードルを、教科書以上に上げてくれました。

スラングに加えて、英語風に、堀米雄斗くんを「ユート」、西村碧莉さんを「アオリ」とファーストネームで呼んで、スケボー仲間にフレンドリーな尊敬の念を込めた瀬尻さんのAUTHENTICITY (オーセンティシティ、本物感)は、まさにスケボー文化そのものでした。これは真似できるものではありません。スケボーストリートは、やっぱり純粋にCOOL、根っからカッコいい。

Ryo Sejiri | RVCA Skate Japan 2020

1970年代にスケボを親に買ってもらったことを思い出しました。スケボーって、こういうものだったんですね。。。。

瀬尻さんのパートナー、フジテレビの倉田大誠さんも、多文化時代にスポーツアナウンサーのあるべき姿を見せてくれました。彼のFLEXIBILITY (フレキシビリティ、柔軟性)は、スケボーの瀬尻さんにぴったり。瀬尻さんへの尊敬を込めたやりとりがなんと心地よかったことか。

「ゴン攻めって、どういう意味ですか」(倉田)。「どんどん攻めるという意味です」(瀬尻)

私も勉強になりました。

日本のオリンピックはメディアコンソーシアム制をとって本当に良かったです。民放とのコラボが、固ぐるしいNHKを進化させるきっかけを作ってくれました。NHKがスケボーと一緒に時代に乗りました!

このコラボが生んだ軟性と本物感が、クリエイティブな雰囲気を作り出し、西矢椛さんがゴールドを取ったとき倉田さんが発した、「13歳!真夏の大冒険!」 という名フレーズを生んだと思います。以前から考えていたようですが、それに打ち込むというプロ意識がすごい。あの自由な発想は力作でした。

サーフィン:台風波でオリンピックデビュー

スケボーは陸で、海では、台風の波のりで始まったサーフィン。昔々台風が来た時に、蒲郡ビーチ(愛知県)で見た恐ろしく高い波を思い出しました。釣ヶ崎海岸、すごい空でしたね。海も灰色でした。ブラジルのイタロ・フェレイラさんが金メダルを獲得したことを知った瞬間、なかなかビーチに上がらず、海の中で立ったまま、神に祈りを込めて灰色の台風空を仰いだ様子が忘れられません。あの神秘的なシーンを見て私も目頭が熱くなりました。

https://youtu.be/AOWn4gRvALU
オリンピック 新競技のサーフィン男子 五十嵐カノア 銀メダル 2021年7月27日 20時09分

五十嵐カノアさんは、本当に残念。でも、パリオリンピック2024は、大西洋ではなくて、また太平洋に戻って、フレンチポリネシアのタヒチとか。南太平洋の大波が待っていますね。楽しみです。

(カリフォルニアのKTLA5とのいいインタビュー(英語)があったので、ここにアップロードします。)

Huntington Beach surfer Kanoa Igarashi discusses his Olympic silver medal win from Tokyo

五十嵐カノアさんが銀メダル、都筑 有夢路さんが銅メダル獲得。前田マヒナさん、大原洋人さんが大活躍したサーフィン。みんな、サーファーにぴったりの名前ばかりでした。スケボーの親たちはスケボーに夢を託す名前をつけ、海が大好きな親たちは、サーフィンの夢を子供の名前に託す。

日本の若いオリンピック世代を作り上げる親たちは、親自身がやっぱりユニークです。

オリンピックのサーフィンは、長年オリンピックの種目として提案してきた、ハワイアンのオリンピック金メダリスト水泳選手、デューク・カハナモクさんの夢でした。彼はサーファーで、ハリウッドの俳優さんでもありました。ついに今世紀になって初めて、東京で、このハワイのネイティブスポーツ、サーフィンがデビュー。日本としてはなんと光栄なことか。100年以上かかって、ついに実現です!

Duke Kahanamoku, surfing’s first ambassador who pushed for the sport’s inclusion in the Olympics. His dream would finally come true a century later at the 2020 games in Tokyo, Japan. sportsweekly.com サーフボードは、パパヘナル(Papa he`e nalu)、波乗り板と呼ばれ、4.8 メートル, 52キロ。コアウッドでできていた。https://www.loc.gov/item/today-in-history/august-11/

ハワイ出身で、日本語を専攻したカリッサ・ムーアさんが金メダルを取って、デュークさんも天国で喜んでいるでしょう。

(Part 2は、スポーツクライミング、空手、野球/ソフトボール)

(Summary)  Even if the world seems to stop due to Covid, I learned from the Tokyo Olympics that people in the 21st century can keep moving. The Tokyo Olympics was the most diverse in the history of the Olympics! 206 countries participated. 54 countries from Africa participated. The largest number of LGBTQ members in the Olympics history also joined. 339 games from 33 sports were played during the two weeks.  Five new sports were added at the Tokyo Olympics. With many Japanese medalists, Ryo Sejiri, a Japanese commentator who became very popular for using slang to describe the Street Skateboarding competition. Surfing has finally become an Olympics game more than 100 years after  Duke Kahanamoku, a Hawaiian swimmer and surfer and Hollywood actor, has advocated for it in the early 1900s. (Part 1 covers skateboarding and surfing; Part 2 covers sports climbing, karate and baseball/softball.)

Examples of the Useful Language Use that you can learn from today’s text:

Useful Japanese for Japanese learnersMany Japanese people use slang in their everyday conversations. (See the youtube video below)
63 Must-KnowJapanese Slang Words (to sound like a Japanese local)
https://www.fluentin3months.com/japanese-slang/
Useful English for English learners

Authenticity and Flexibility are 21st century leadership skills.
Authenticity 裏表がない本物
– Ryo Sejiri is an authentic skateboarding commentator. (He knows skateboarding culture.)
– The new Japanese restaurant has an authentic menu. (real Japanese menu).

Flexibility  柔軟性
– The broadcaster Kurata has the great flexibility to accommodate the skateboarding slang of Sejiri.
– My schedule is flexible this week.