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ダイバーシティ作りのポイント3点:オリンピック・パラリンピック開会式と閉会式を振り返って 3 Key Ways your organization can effectively create diverse events

(Summary) I wrote a blog for Japanese readers, but parts of it are relevant to non-Japanese people. I am a Japanese living for decades in the US with many years of experience in teaching multiculturalism. During the Olympic and Paralympic openings and closings, I noticed some important cultural facets that Japanese in Japan need to be more aware of. I picked three key points to help future Japanese organizers and company employees build diversity in a more culturally competent way. 1) Use a social change approach -The Japanese producers created a Disneyland-like Diver-sity (city) with colorful buildings and lively dances, but the French preview of the 2024 paralympics consciously identified the issue of stereotyping disabled professionals, and successfully depicted a paralyzed composer making music on the computer using only his eyes while the dancers in wheelchairs performed in unison. 2) Avoid cultural appropriation – A Japanese singer imitated Louis Armstrong singing “What a Wonderful World.” Be careful not to copy singers inappropriately. Japanese people are unfamiliar with the concept of cultural appropriation. 3) Build a linguistic identity – Be more confident in using Japanese in global communications. Japanese is one of the most spoken languages in the world, but Japanese performers in the ceremonies mostly sang in English. No contemporary popular Japanese singers appeared. There were no Japanese  translations of the Olympic/Paralympic mission statement, which was  written in English. Become cosmopolitan!

Miraitowa and Someity: “Mirai” means “future,” and “towa” means “eternity.” Someity comes from the Japanese cherry blossom, “Someiyoshino.” Someity also sounds like “so mighty.” They finally appeared in the Paralympics Closing Ceremony.

長年アメリカに住んで多様文化について教えていると、日本人が気づかないダイバーシティの問題に、容易に気づいてしまいます。

開会式と閉会式の演出からはいろいろな発見があったので、ここでシェアします。

もしあなたの職場がダイバーシティを目指したり、あるいはダイバーシティのプログラムやイベントを開催するならお役立てください。

開会式と閉会式に見られた具体例にふれながら、ダイバーシティ作りのポイントを、グローバルの観点に立って、大まかに3点まとめてみました。

  1. ソーシャルチェンジ・アプローチを目指して
  2. Cultural Appropriation (文化の盗用)に注意
  3. 言語アイデンティティを大切に

ソーシャルチェンジ・アプローチを目指して

パラリンピックの閉会式では、子供達が大喜びするようなディズニーランドを思わせるダイバーシティが、広間に出来上がりました。カラフルな建物が並んで、おとぎの国のようでした。スカイツリーも、シールでぺったんこ。周りはお祭り騒ぎで、楽しそうでした。

問題意識は見られませんでしたが、みんなが寄り添う多様性と調和のドリームランドを表現しました。

この反対が、2024年開催国パリからのビデオ映像。全身不随のコンポーザーが、目でコンピューターに指示をして曲を作り、それに合わせて、車椅子のダンサーがロボティックにそろって踊る。圧巻でした。

身体にハンディを抱えた人たちへのステレオタイプが消えない21世紀。テクノロジーが私たちのイメージを変える21世紀。問題を意識して、ソーシャルチェンジを目指す、格好いい力強いビデオでした。

どちらのアプローチを取るかは、あなたの目的次第。ただ、ソーシャルチェンジを考慮すると、衝撃的で格好良く、クリアなメッセージが伝わるのは間違いなさそうです。

Cultural Appropriation (文化の盗用)に注意

パラリンピック閉会式では、なんと、ルイ・アームストロングの​​​​「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」を​​奥野敦士​​さんが、まるでアームストロングのような声で歌いました。

日本では、感動したという声が多いようですが、アメリカでは、人真似、特にアフリカ系アメリカ人の歌声や弾き語りを真似することは奨励されていません。

特に、このような大切な公共の場でのモノマネはCulturally inappropriate (文化的に不適当)だ言われています。

ジョン・レノンの歌でさえ、ジョン・レジェンドもキース・アーバンも、自分たちのイマジンを歌っていました。

日本人には不慣れな発想かもしれませんが、実は、NHKのど自慢も、外国と同様に、文化の盗用を好きではないようです。モノマネが上手な人は、普通は、鐘が二つどまりです。

モノマネと言っても、コメディアン清水ミチコさんのモノマネは、どんどんやってほしいです。清水さんのモノマネは、超ウケます。

言語アイデンティティを大切に

言語は、私たちのアイデンティティです。日本は、日本語が、マザータング、母国語です。

戦後の日本みたいに英語の歌ばかりでは、寂しい限りでした。世界の場で、日本のポピュラーソングを歌わないで、「イマジン」と「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」だけでは、もったいないと思いました。と言って、聞いたこともない、宮沢賢治の詩を歌うのは、行き過ぎでは。。。

過去のオリンピックでは、他の国々は、自分たちのポップカルチャーを世界にアピールして、聴衆をまとめあげました。

2012年ロンドンオリンピックでは、解散したスパイスガールが、オリンピックのために再登場して、昔のヒットソングを歌いました。2016年リオのオリンピックでは、ダニエル・ジョビンがポルトガル語でイパネマの娘を歌い、スーパーモデルのジゼル・ブンチェンがセクシーに登場。

2018年の冬の平壌オリンピックでは、BTSやK−ポップのスターたちが踊り、韓国語と英語で歌いまくっていました。選手団もみんな立ちっぱなしでした。

アメリカのトゥナイトショーで、BTSが登場して、韓国語で歌い、世界にもっと韓国語を広めたいとも言っていたのを思い出します。韓国語に自信を持って歌うBTS。アメリカでは、あのカリスマ性が人気の秘訣かもしれませんね。

どうして、LiSAさんが、「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華」を歌わなかったのか。

どうして、嵐は、解散したスパイスガールがロンドンオリンピックに駆けつけてきた時のように、せめて、米津玄師さん作詞作曲のオリンピックソング「カイト」だけでも、世界から集まった選手たちの前で歌わなかったのか。

NHKのオリンピックハイライトで、いつも「カイト」が流れていましたが、嵐の櫻井くんも相葉くんもスポーツ解説だけで、とうとう最後まで、ライブで歌ってくれませんでした。

日本語が極力避けられていたセレモニー。一体どうして?

ポピュラーな日本のポップシンガーが登場しないオリンピックでした。

開会式と閉会式の共通コンセプトも、英語だけで、日本語に訳してないと聞いてます。

アメリカ占領下の日本みたいで、時代遅れのアイデアですね。

日本は世界に羽ばたくチャンスが、これからもいっぱいあります。
日本語を堂々と世界に広めていって欲しいと願うばかりです。
NHK外国人のど自慢で見るように、日本語で歌いたい外国人が、世界中にたくさんいることを忘れないでください。

Paralympics Games: NBC and NHK Coverage・Afghan Olympic Spirit・From 9th to 2nd・Iran-Iraq War・Resilience・Had Fun・Best Collaboration

(Summary) I watched coverage of the Tokyo Paralympics on both NHK and NBC. They were culturally different. While NBC said, “She didn’t give up!”, NHK said, “I learned from her how important not giving up is!” NHK explained more about the disabilities issues and challenges that athletes face. They also used graphics and illustrations to show how the disability levels are arranged to compose teamsI selected six moments that moved me An Afghan athlete arrived late — two days after the opening — because of the difficulty of trying to leave Afghanistan during the Taliban takeoverIn the triathlon a Japanese athlete surged from 9th place to 2nd place to win the silver medalA Brazilian swimmer said that he chose to be an Olympian swimmer to be a model for young Brazilians with disabilities, who otherwise tend to become beggars or gang membersA young Japanese athlete was happy even though he finished last, because he said he heard his friends cheer and call his name while he was running — “Takeru! Takeru!” The team of blind athletes and guides had the best collaboration model to make their dreams come true・I think that Paralympics should be integrated into the Olympics. Collaboration is the best model for everybody to learn from each other and grow.

残すはあと一日。NHKとNBCのスクリーンをテレビ画面に広げて、時々ライブ同時で見ながら、本当にいろいろなことを楽しんで学ばせてもらいました。あっという間の2週間でした。ストリーミングのおかげで、テレビをあっちこっち見すぎなくらい、よく見ました。

見すぎたおかげで、ホスト側とビジター側との違いか、あるいはお互いの文化の違いからか、NHKとNBCは解説のアプローチに違いがあることに気づきました。例えば、NBCが、”She didn’t give up!” といえば、NHKが、「あきらめないことの大切を学ばせてくれました」といった、感情の入れ方の違いです。

また、NHKは、障害者レベルやゲームのルールなどを説明してくれました。バスケやラグビーなどの団体競技は、障害者レベルのチーム構成ルールをグラフィックで示してくれるなど、工夫されてましたが、NBCは、勝手に自分でグーグルしなさいということでしょうか、あのようなグラフィックの説明はありませんでした。

NHKでは、選手たちが戦争、事故、病気や生まれつきの理由で障害者となったいきさつを淡々と説明したり、種目の解説者も選手のフィジカル・チャレンジを説明するなど、プロとしての解説のレベルが印象的でした。

私が感動した場面をここで6点ほどまとめておきます。

1。アフガン・オリンピック・スピリット:突然のアメリカ軍撤退、そして武装タリバン勢力占領の最中、二日遅れで日本にたどり着いて出場したアフガニスタンの選手、フセイン・ラセリ選手に、心が打たれました。自分の陸上競技種目の予選は終わっていて、そのかわりに走り幅跳びに参加。結果は自分の思い通りではなかったけど、跳び終わった時のスマイルはホッとしているかのようでした。

2。9位から2位:トライアスロンでは、スイムで9位だった宇田選手が、サイクリングからランニングへと2位になった時、それに気づいたNHKの解説者が、「えっ、宇田が、2位ですよ!」とエクサイトした声を張り上げたのを忘れられません。私の胸が熱くなりました。

3。イラン戦争:イラン戦争で、障害者が増え、イランでは、シティング・バレーボールが人気スポーツ。シティング・バレーボール人口は5000人に及ぶとか。

4。レジリアンス:ブラジルでは、障害者は、物乞いかギャングになりがち。ブラジルの水泳選手が、私は、そういうステレオタイプを破るために、水泳選手になったと言っていました。

5。楽しかった:陸上の松本武尊くん。100メートル走り終わった時のインタビューが忘れられない。「どうでしてたか」とNHK。最下位だったにもかかわらず、ニコニコ。恥ずかしそうな笑みを浮かべながら、「楽しかったです。ちょっと、知ってる人がいて。。。。」と言って、スタジアムの応援席をニヤニヤとしながらちらっと見た。「たける、たけるという声が聞こえて、嬉しかった。」NHKレポーターが、すかさず「また、たけるという声が聞こえるように、また走りますか。」と聞くと、武尊くんは言った。「はい、また走ります!」もう、目頭がじわっときました。

6。ベスト・コラボレーション:目が不自由な選手につきそうガイド。これこそ、真のコラボレーション。食事をしたりして、お互いを知る機会を作ったりすると言っていました。ガイドは、周りを常に見て、転ばないように気をつけること。ゴールに入る時、気がついたんんですが、両方が同時にゴールインするというより、どちらかがひっばってゴールしてました。ゴール前は誰でも必死。ガイドが先に入る、選手が先に入る。でも、誰も転ばない。すごいチームワークでした。

スポーツに情熱とエネルギーを燃やすパラリンピック。選手も聴衆も、お互いに学び合うために、オリンピックといつかコラボする日を楽しみにしています。

Paralympics Opening Ceremony: パラリンピック開会式:Who Is It For? What Is It For?「肩翼の小さな飛行機」を振り返って

(Summary) The Paralympics Opening Ceremony’s story prompted some questions for me. The main character was played by a 13 year old girl, Yui Wago. She played a one-wing plane and in the end she conquered her fear and successfully flew with courage. If she was representing the paralympics athletes, I wondered why the athletes had to watch it. Who was the target audience? Who needs to be inspired by this dramatic spectacle? Many people said, “she was cute,” “I cried,” and “I was moved.” These messages are not what the athletes need to hear. In a world where people with physical disabilities and intellectual impairments face prejudice and discrimination, I think that the storyline needs to include an adult who breaks the stereotype of people with disabilities, in addition to a cute young child in a wheelchair. The Paralympic Athletes are role models for all of us. They do not have to be reminded to have courage. Courage is what got them there.

パラリンピックの開会式が無事に終わりました。

パラリンピックのストーリーの主役は、機能障害を持つ13歳の和合由依さん。NBCが、和合さんが姿を表すと、”We are about to meet the main character! Here she is — a little one-wing plane!” と解説。”Her movement is spectacular!” と絶賛していました。

Yui Wago, left, gestures during her performance as a one-winged airplane in the Tokyo Paralympic Games opening ceremony at the Japan National Stadium in Tokyo’s Shinjuku Ward on Aug. 24, 2021. (Mainichi/Noriko Tokuno)

和合さんは、少女が一つの翼を持つ小さな飛行機で、勇気を持って飛ぼうとするストーリーの主人公を立派に演じました。今年のパラリンピックの選手の最年少は14歳なので、和合さんはさらに一つ年下の最年少参加者ということになります。

NHKの解説者は心がこもった解説をしました。少女が滑走路を車椅子で走っていくラーストシーンも、「今、飛び立ちました!」と心を躍らせて、視聴者を吸い込むような解説をしていたのが印象的でした。

和合さんの演技や布袋さん、そして私が尊敬する大前さんの素晴らしいパーフォーマンスに見とれながら、ちょっと気になってしまった点を一つだけ書き留めまておきますね。

この演出は、結局、誰をインスパイアするために作られたものだったのでしょうか。目的と対象相手が、今ひとつ、私にはハッキリしませんでした。

このストーリーは、勇気の大切さを語ったものですが、パラリンピックの出場選手たちは、すでに勇気を出して飛び立った人たちです。最後に飛び立った少女が、今、東京オリンピックに出場した(している)彼ら自身です。

彼らは、勇気を持って、すでに東京に飛び降りました。

だから、このストーリーは、あのパーフォーマンスを目の前で見ているパラリンピックの選手をインスパイアするためのものではなくて、むしろ、テレビの向こうで見ている人をインスパイアすることを意識して作ったのではないかと思いました。

SNSで、「涙が出た」「感動した」という声が交わされていますが、そういう気持ちを見聞きすると、私自身は複雑な気持ちになってしまいます。。。機能障害のダンサーたちもパラリンピックに出場する選手たちも、そのような同情心は、望んではいなかったと思うのですが。。。。

おまけに、「和合さんがかわいい」というコメントも見ます。もちろん、かわいいですが、これもちょっと微妙なコメントですね。「日本人は可愛い」と言うステレオタイプはとてもよく知られていますが、それが世界中にますます広がらないようにと、願うばかりです。

ただでさえ、アメリカでは、「アジア系はサイズも顔も子供っぽい」と思われ、社会や職場で差別されていますから。アメリカの実社会では、「かわいい」は、褒め言葉になっていません。

リオのパラリィンピックを思い出しました。リオでは、両足義足のアメリカのモデルでパラ・スノーボーダーのエイミー・パーディが、ダンサーとして招かれ、ロボットとサンバを踊りました。ロボットと踊る、美女パーディ。映画「美女と野獣」を思い出させるワンシーンがありました。

U.S. Paralympic snowboarder Amy Purdy is seen dancing with a robot during the opening ceremony of the 2016 Paralympics at Maracana Stadium in Rio de Janeiro on Sept. 7, 2016. (Mainichi)

身体が不自由な人は弱い人間だと見られがちな偏見に満ちた世界を、美女パーディが、体からにじみ出る、セクシーで優しく、ユーモアがあって力強いダンスで、観客を圧倒しました。

オリンピックとパラリンピックは、日本の祭典ではなく、世界の祭典です。

そして、日本がアジアを代表したイベントでもあります。

偏見と差別に満ちた世界を生き抜く、パラリンピックの勇者たちや世界中の障害を抱えた人々を応援するために、「肩翼の小さな飛行機」の主役は、少女と、誰かもう一人、格好良く力強い、障害者の大人の主役が必要だったのではないでしょうか。

少女だけでは、リビングルームの親子の会話止まり。

世界中の社会が持つ、障害者のステレオタイプを打ち破るためのストーリーラインが必要でした。

Tokyo Olympics Part 2: Sports Climbing, Karate, Baseball and Softball

(Summary) From land (skateboarding) to ocean (surfing) to mountains (sports climbing). The Tokyo Olympics 2020 featured nature in the new added sports・Climbing looks like an individual sport, but actually climbers learn from collaborating with each other・Karate, a martial art from Okinawa, finally joined the Olympics, and Kiyuna from Okinawa won the first gold medal for Okinawa. I was impressed with the Neko (Cat) Stance as a part of Kata form・In baseball, Samurai Japan finally got its long-awaiting gold. Japanese softball reminded me of the WorldCup champion Nadeshiko women’s  soccer. The charismatic and empathetic leadership of Japanese women led the team to victory.

引き続き、次の3つの新種目について、長年アメリカに住んでいる視聴者の目線で書き留めます。

スポーツクライミングコラボレーションが生むクリエイティビティ

陸(スケボー)あり、海(サーフィン)あり、山(スポーツクライミング)あり。東京オリンピック2020の新種目では、”自然”から生まれたスポーツがフィーチャーされました。

スケボーやサーフィンと同様に、スポーツクライミングは、最近ますますアメリカでも日本でもファンが多くなりつつあります。私の家の近くの学校(ミネソタ州)では、体育館にボルダリングの壁を設置して、カリキュラムに取り入れている学校もあります。小学生の小さい子でもできるボルダリング。小さい手足でホールドを掴みながら、がんばってます。

岐阜生まれの私にとって、クライミングは、私の一つの文化。山好きの父親のおかげで、登山には小さい頃から慣れ親しんできたため、スポーツクライミングがオリンピック種目に入った時は本当に嬉しかったです。

これもまた、サーフィンみたいに、長い歴史を持つスポーツ。まずは、1800年代にイギリスのロッククライミングで始まって、そのあと、アメリカに来て、ロープを使わないボルダリングが始まったそうです。イギリスと言えば有名なクライマーたちがいて、日本では、我が家の心の故郷である長野県の上高地が、イギリス人のウェストンよって切り開かれました。

スポーツクライミングのプロの世界は知らなかったけれども、たまたま、オリンピック前にスポーツチャンネルを見てたら、クライミングワールドカップをユタ州のソールトレイクシティでやっているのを知って、見れば見るほど、はまってしまいました。(誰も、登っていけないと、少々イライラしてしまいましたが。。。。)

アメリカとヨーロッパが発祥地となるスポーツクライミングですから、選手権となると、さすがにヨーロッパ勢がすごい。日本だって、国土の70%が山という山国なので負けていられません。野中生萌さんがすっごくボルダリングに強いことを知りました。足のパワーがすごい人です。

オリンピックメダルは、野中さんだと思っていたので、銀メダルを取った時は、ホッとしました。オリンピックではスピード部門がすごかったですね。野口さんも銅メダル。優秀な女性山岳家が多い日本からスポーツクライミングの女性メダリストが生まれて誇りに思います。

[速報] 日本人初 スピード メダル獲得の瞬間 野中生萌選手 スポーツクライミング

一つ学んだことは、スポーツクライミングは個人スポーツだと思っていたのですが、競い合う前にクライマーみんなで会ってどうやって登ろうかとチャットする時間が設けられているんですね。Collaboration (コラボレーション)も入っていることを知って、より親近感を得ました。実際の山登りも、一人で登っても、誰かが作ってくれた登山道を行くわけですから、よく考えれば、あれもコラボです。

人間は、冒険しながら、コラボしながら挑戦を続けるということをこのスポーツは教えてくれているような気がします。

空手:猫魂

空手の歴史は、15世紀までさかのぼります。発祥地は琉球国。日本本土に入ってきたのは大正時代とか。サーフィンといい、空手といい、非西洋のネイティブスポーツをオリンピックまで持っていくためには、相当のご苦労があったと思います。

喜友名諒さんの金メダルが沖縄で最初の金メダルだとか。パリでまた空手が消えてしまうという噂もありますが、是非、沖縄のために、世界中のファンのために続けてもらいたいものです。

空手は、精神力を有する奥深いスポーツ。私は、形(かた)の意味を、解説者に耳をすませながら学ばせてもらいました。喜友名諒さんのあの迫力は、カメラがズームインするたびに、ドキッとさせられました。あの瞳は何を見ているのか。相手が他人であるときもあれば、自分自身であるときもあるとか。

空手と禅がどこか通じるものがあるみたいです。

https://youtu.be/xjNNNoIQvUI
喜友名諒が空手男子形で金メダル…沖縄県初の金で47都道府県に金メダリスト誕生

通じるものがあるといえば、空手と猫が深い関係にあるとは知りませんでした。解説を聞きながら、猫立ち、猫スタンスという立ち方があることを知りました。

前足を正面に向けて、つま先で立つ。そして腰をちょっと落として、動かない。

うちには猫ちゃんが二匹いるんですが、あれ以来、ずっと猫立ちを観察してます。昔々、柔道で黒帯を持ってた父が、猫は柔道の先生だと言ってたのを思い出しました。やっぱり、武士道は猫様なしでは語られないと言ったところでしょうか。猫の足は確かに強くて優雅です。

喜友名さんが、カッコいい形を決めた時、解説者が叫んだ一言は忘れられません。

「猫魂(ねこだましい)!」

野球/ソフトボール:ゴールド!

まずは、侍ジャパン。やりました!うちのアメリカ人の主人と一緒に泣きましたよ。緊張がほぐれたというか。ホッとしたというか。

【感動】メダルが貰えない稲葉監督に菊池涼介選手(広島)が自分の金メダルをかける動画

NBCのアナウンサーも、日本の勝利を喜び、”Japan won the long-awaiting gold medal! Japan was waiting for the medal for a long time”と言って、興奮してました。アメリカのチームには悪いけど、本当に日本が勝って良かったです。アメリカ人のアナウンサーが言った通り、待ちに待った金メダルでした。

オリンピックで野球を見られるのは、2008年北京オリンピック以来だそうです。あの時は、田中投手は20歳で参加。13年ぶりにプレーして金メダル。嬉しそうでした。

ソフトバンクの甲斐選手もヤクルトの山田選手は大活躍。ヤクルトファンだった父を思い出しました。

USA softball falls to rival Japan in dramatic gold-medal game | Tokyo Olympics | NBC Sports

ソフトボールは、100点満点の金メダル。北京オリンピックでも金、また東京でも金。侍ジャパンが勝った時のように、NBCのアナウンサーも、上野投手と後藤投手を讃えて喜んでました。

エースの上野投手がいったんベンチに戻って、若手エースの後藤投手が8回で投げ、上野投手が9回で再びマウンドに。後藤さんがちょっと崩れた時に、「私がマウンドに戻る時だ。後藤もがんばってる。私もがんばらなければ」と思って、戻ることに決めたそうです。

上野選手のあのプロ意識を聞いて、なでしこがワールドカップで金メダルを取った時の澤選手を思い出しました。勝利のゴールを決める前に、ネット近くのチームの2、3人に、「こういう場には、何度も出くわしてきたから、私にやらせて」と言ったそうです。そして、ヒールキックで勝利。

上野選手も澤選手も、カリスマキャプテン。両者とも、チームから信頼を得る、リーダーシップスキルとスポーツ能力を携えた、本物のリーダーでした。

それにしても、20歳の後藤投手。楽天/元ヤンキーズの田中投手が北京で投げた時と同じ年齢ですね。あの、アメリカ人選手たちの、やかましい声が飛び交う中、あんなに集中して一球一球投げるとは、並みのセルフスティームではないと思いました。

以上で5種目にまつわるコメントは終わりです。ではパラリンピックを続けてみていきたいと思います。

Examples of the Useful Language Use that you can learn from today’s text:

Useful Japanese for Japanese learners「おーい!よくやったー!ありがとう〜!いいぞ〜!よくがんばった〜!」(ooii! Yoku yatta! Arigato! Iizo! Yoku gambatta!) —  Former Coach and TV Narrator of Team Japan Softball, Taeko Utsugi, commenting with excitement after the Japanese women’s softball team won the gold medal. (From Nikkan Sports) – “Hey! You did it! Thank you! Great! You worked hard!”
Useful English for English learnersJapan beat the United States to win the gold medal in Tokyo. – NBC Narrator 「日本が東京でアメリカを破って金メダルを勝ち取りました。」See the video above.

Tokyo Olympics Part 1: オリンピック本当にすごかったっすーSkateboarding & Surfing

(An English summary is at the end of this text along with some useful Japanese and English phrases that you can learn from today’s text. 英語の要約とこのテキストに出てきた「タメになる日本語と英語」の例がこのテキストの最後に付加されています。)

コロナ禍の中、オリンピックと一緒にブログに戻ってきました!

東京オリンピック、本当に素晴らしかったです。世界はコロナで止まっているみたいだけど、21世紀に生きる人間は常に前に進んでいるんですね。

日本で行われるオリンピックを経験するのは、幼い頃に見た1964年以来。コロナ禍のため、世界中に批判されながら開始されただけに、アメリカにいても感無量でした。東京オリンピック2020 が私の一生でおそらく最後の日本のオリンピックになると思うと、やっぱりブログ再出発するタイミングだと自覚しました。

オリンピックが終わり、来週はパラリンピック。日本はコロナ感染状態がさらに悪化して絶体絶命な時期を迎えていますが、パラリンピックの予告がテレビに流れるたびにホッとしています。無事に終わりますように。

東京オリンピックは、オリンピック史上最高の多様文化オリンピックでした。参加国が206カ国。アフリカからも過去最大の54カ国が参加したそうです。LGBTQのメンバーも最多数。5つの種目も加わって、33競技で339種目、これも史上最多。アメリカでは、この壮大なスケールにもかかわらず、あまり見る人がいなかったようですが、私は、なんと、アメリカの一般市民と違って、全くその逆でした!

こんなにオリンピックを見たのは生まれて初めて!

自分の国でのオリンピックだったということもありますが、私がこのオリンピックを見た最大の理由は、ストリーミング。メディアテクノロジーの進歩のおかげです。

長年アメリカに住んでいますが、ロサンゼルスとアトランタオリンピックでも、こんなにオリンピックを見ることはできませんでした。アメリカ人には興味がない柔道やバドミントンなどは、前オリンピックで放送されたことはほとんどなかったと思います。

今回は、なんと、日本からのマルチプル・ストリーミングのおかげで、ライブで見れました。おまけに、NBCもチャンネルを複数設けたり、録音されたバージョンもオーガナイズされていて、二週間、テレビ、コンピューター、携帯に釘付けでした。

開会式の大坂なおみさん。うちのテレビから。

日本とは少し時間がずれましたが、日本にいる90歳の母や、コロナ禍の前に仕事で日本に引っ越した26歳の娘と一緒に、ほとんど同時に見たりしました。なんと、素晴らしい時代でしょう。

日本は日本史上最多のメダル数を授与。彼らがメダルを取る瞬間のパーフォーマンスは、テレビのナレーターたちのパッションを通して海外に住む私の心臓までビューンビューン届きました。

5つの新しい種目について、アメリカに住む視聴者の目線で書き留めておきたいと思います。Part 1は、スケボーとサーフィン。

スケートボーディング:スケボーとスラングのニューカルチャー

カッコいいスポーツがとうとうオリンピックで見られるようになり、日本はスケボー大国としてデビュー。堀米雄斗(ゆうと)くん、西矢椛(もみじ)さん、中山楓奈 (ふうな)さん、四十住(よそずみ)さくらさん、開心那(ひらきここな)さん、メダリストが続出しました。

みんなカッコいいけど、名前もカッコいい。名前を見聞きして、時代を感じましたね。スケボーの親御さんは、きっとクリエイティブな方々だと思いました。さすがです。

メダリストと一緒に、解説者のメダリストも登場しました。

オリンピックのミッションは、United by Emotion。このエモーションの意味をひしひしと伝えてくれた、金メダル級のスポーツ解説者は、スケボープロの瀬尻稜さん!「ヤベー」「すごいっす」「ゴン攻め」「ハンパねぇー」などの日本語スラングを連発。海外のJapanese Studies Programのハードルを、教科書以上に上げてくれました。

スラングに加えて、英語風に、堀米雄斗くんを「ユート」、西村碧莉さんを「アオリ」とファーストネームで呼んで、スケボー仲間にフレンドリーな尊敬の念を込めた瀬尻さんのAUTHENTICITY (オーセンティシティ、本物感)は、まさにスケボー文化そのものでした。これは真似できるものではありません。スケボーストリートは、やっぱり純粋にCOOL、根っからカッコいい。

Ryo Sejiri | RVCA Skate Japan 2020

1970年代にスケボを親に買ってもらったことを思い出しました。スケボーって、こういうものだったんですね。。。。

瀬尻さんのパートナー、フジテレビの倉田大誠さんも、多文化時代にスポーツアナウンサーのあるべき姿を見せてくれました。彼のFLEXIBILITY (フレキシビリティ、柔軟性)は、スケボーの瀬尻さんにぴったり。瀬尻さんへの尊敬を込めたやりとりがなんと心地よかったことか。

「ゴン攻めって、どういう意味ですか」(倉田)。「どんどん攻めるという意味です」(瀬尻)

私も勉強になりました。

日本のオリンピックはメディアコンソーシアム制をとって本当に良かったです。民放とのコラボが、固ぐるしいNHKを進化させるきっかけを作ってくれました。NHKがスケボーと一緒に時代に乗りました!

このコラボが生んだ軟性と本物感が、クリエイティブな雰囲気を作り出し、西矢椛さんがゴールドを取ったとき倉田さんが発した、「13歳!真夏の大冒険!」 という名フレーズを生んだと思います。以前から考えていたようですが、それに打ち込むというプロ意識がすごい。あの自由な発想は力作でした。

サーフィン:台風波でオリンピックデビュー

スケボーは陸で、海では、台風の波のりで始まったサーフィン。昔々台風が来た時に、蒲郡ビーチ(愛知県)で見た恐ろしく高い波を思い出しました。釣ヶ崎海岸、すごい空でしたね。海も灰色でした。ブラジルのイタロ・フェレイラさんが金メダルを獲得したことを知った瞬間、なかなかビーチに上がらず、海の中で立ったまま、神に祈りを込めて灰色の台風空を仰いだ様子が忘れられません。あの神秘的なシーンを見て私も目頭が熱くなりました。

https://youtu.be/AOWn4gRvALU
オリンピック 新競技のサーフィン男子 五十嵐カノア 銀メダル 2021年7月27日 20時09分

五十嵐カノアさんは、本当に残念。でも、パリオリンピック2024は、大西洋ではなくて、また太平洋に戻って、フレンチポリネシアのタヒチとか。南太平洋の大波が待っていますね。楽しみです。

(カリフォルニアのKTLA5とのいいインタビュー(英語)があったので、ここにアップロードします。)

Huntington Beach surfer Kanoa Igarashi discusses his Olympic silver medal win from Tokyo

五十嵐カノアさんが銀メダル、都筑 有夢路さんが銅メダル獲得。前田マヒナさん、大原洋人さんが大活躍したサーフィン。みんな、サーファーにぴったりの名前ばかりでした。スケボーの親たちはスケボーに夢を託す名前をつけ、海が大好きな親たちは、サーフィンの夢を子供の名前に託す。

日本の若いオリンピック世代を作り上げる親たちは、親自身がやっぱりユニークです。

オリンピックのサーフィンは、長年オリンピックの種目として提案してきた、ハワイアンのオリンピック金メダリスト水泳選手、デューク・カハナモクさんの夢でした。彼はサーファーで、ハリウッドの俳優さんでもありました。ついに今世紀になって初めて、東京で、このハワイのネイティブスポーツ、サーフィンがデビュー。日本としてはなんと光栄なことか。100年以上かかって、ついに実現です!

Duke Kahanamoku, surfing’s first ambassador who pushed for the sport’s inclusion in the Olympics. His dream would finally come true a century later at the 2020 games in Tokyo, Japan. sportsweekly.com サーフボードは、パパヘナル(Papa he`e nalu)、波乗り板と呼ばれ、4.8 メートル, 52キロ。コアウッドでできていた。https://www.loc.gov/item/today-in-history/august-11/

ハワイ出身で、日本語を専攻したカリッサ・ムーアさんが金メダルを取って、デュークさんも天国で喜んでいるでしょう。

(Part 2は、スポーツクライミング、空手、野球/ソフトボール)

(Summary)  Even if the world seems to stop due to Covid, I learned from the Tokyo Olympics that people in the 21st century can keep moving. The Tokyo Olympics was the most diverse in the history of the Olympics! 206 countries participated. 54 countries from Africa participated. The largest number of LGBTQ members in the Olympics history also joined. 339 games from 33 sports were played during the two weeks.  Five new sports were added at the Tokyo Olympics. With many Japanese medalists, Ryo Sejiri, a Japanese commentator who became very popular for using slang to describe the Street Skateboarding competition. Surfing has finally become an Olympics game more than 100 years after  Duke Kahanamoku, a Hawaiian swimmer and surfer and Hollywood actor, has advocated for it in the early 1900s. (Part 1 covers skateboarding and surfing; Part 2 covers sports climbing, karate and baseball/softball.)

Examples of the Useful Language Use that you can learn from today’s text:

Useful Japanese for Japanese learnersMany Japanese people use slang in their everyday conversations. (See the youtube video below)
63 Must-KnowJapanese Slang Words (to sound like a Japanese local)
https://www.fluentin3months.com/japanese-slang/
Useful English for English learners

Authenticity and Flexibility are 21st century leadership skills.
Authenticity 裏表がない本物
– Ryo Sejiri is an authentic skateboarding commentator. (He knows skateboarding culture.)
– The new Japanese restaurant has an authentic menu. (real Japanese menu).

Flexibility  柔軟性
– The broadcaster Kurata has the great flexibility to accommodate the skateboarding slang of Sejiri.
– My schedule is flexible this week. 


Cultural Differences in the Dugout

Can you guess which dugout was used by the American team?
Can you guess which dugout was used by the American team?

Baseball was introduced to Japan in the 1870s by the U.S., and this marked the beginning of a long relationship between the two countries based on the sport. The first international exchange was in 1905, when the Waseda University baseball team traveled to U.S. Babe Ruth and Lou Gehrig went to Japan in 1934 as members of an All-Star team. Since the end of World War II, Major League Baseball has sent All-Star teams to Japan every other year. For more information about the Japan-U.S. Baseball history, check out “The History of the Baseball Partnership across the Pacific Ocean” by Junya Ishii at the Embassy of Japan in Washington, D.C.

As you might expect, there are some cultural differences between American and Japanese teams. It’s not necessarily about how they play the game. Recently the Nikkan Gendai sports newspaper reported that one major cultural difference is the way the teams treat the dugouts. After one international game, the custodians were shocked to see how dirty the Americans left the dugout. As a baseball fan, I am also surprised about this significant cultural difference. The way the Americans trash their dugouts has become famous in Japan. Japanese fans take photos of the American dugouts as omiyage (souvenirs) of the game. I wonder how Japanese players in the MLB teams are surviving in the messy American dugouts.

Obama and Japan

obama-bow-vmed-530p.grid-4x2Obama in Tokyo

The midterm election is over. The Republicans won control of the Senate. Now President Obama focuses on building his legacy to help shape how he will be remembered by history. He will be busy tackling many unfinished tasks in his last two years in office. He needs to close the Guantanamo prison, sign the Anti-Land Mines International Treaty, and much more.

But I’d like him to add one thing to his list: Visit the Hiroshima and Nagasaki memorial ceremonies in August, 2015 or 2016. He would be the first President of the United States to do so.

President Obama made his great speech about Anti-Nuclear Weapons in Prague in April 2009 and shook the world! I cried when I saw it on TV. The same year he received the Nobel Peace Prize. It’s not a bad idea to conclude his presidency in those cities dedicated to Peace.

http://www.whitehouse.gov/the_press_office/Remarks-By-President-Barack-Obama-In-Prague-As-Delivered

Obama already left one great legacy with his magnificent bow to the Emperor. No previous American presidents ever bowed so respectfully. Look at the picture. The Empress was humbled enough to lower her knees for President Obama, which demonstrated great respect for him. Look at the Emperor’s smile and humble gesture. Bowing means mutual respect. It’s not a hierarchical greeting of submission that many Americans imagine it to be. Gathering his hands together, Obama bowed quite gracefully.

John Boehner couldn’t bow like that. Both liberals and conservatives in America told Obama not to bow to a former enemy….They don’t understand global culture. That has been a problem in America, a country founded and led by white men. President Obama needs to leave the legacy that none of the white Presidents could achieve. He should visit Hiroshima and Nagasaki. The people of Japan, one of America’s greatest allies and its second largest trading partner, would be forever grateful for that visit. It would be a strong expression of his desire for peace.

From a Japanese perspective, the second big action that would cement his legacy concerns his wife. First Lady Michelle Obama should finally join the President in Japan. She is the only First Lady in modern history who has never visited Japan. Where was she?

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(Right: Students; Left: Teachers in training)  Mrs. Obama  needs to visit schools to observe their newly-reformed physical education classes. In 2012, the Japanese Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology launched a hip-hop dance exercise as a requirement for compulsory education. The Japanese philosophy of whole person education aims to integrate body and mind in exercises such as this. Each school invites visiting instructors from sports clubs that have hip-hop dance classes. Teachers also have to learn hip-hop moves. In Japan, elementary school teachers are also required to learn how to play keyboard or piano. The country’s diverse dance curriculum includes European and American folk dance as well.

In the past six years Mrs. Obama has repeatedly turned down Japanese invitations. According to Japan Times, Mrs. Obama’s spokesperson aid the First Lady’s absence is not a slight, and she has always chosen her trips on what’s best for her family. I believe Sasha and Malia would enjoy Japan, but if they can’t go, I think Mrs. Obama should go without them. They are big enough to stay home now.

Mr. and Mrs. Obama need to develop more human relationships especially in Japan. Mrs. Obama visited all six western nations of the G7 countries, skipping only Japan. Mr. and Mrs. Obama need to come to see local people outside Tokyo and especially Japanese children! They need to see Japan’s World Class Education system, complete with hip-hop dance classes!

News Media on Anti-Indian Mascot Name

rally photo

I joined the rally against the Washington football team’s racist name with my husband Steve on November 2, 2014. It was a chilly and sunny Sunday morning, so we wrapped up in our warm winter clothing. I carried the sign that we made the previous night:

News Media, You, Too! False Objectivity is Racism!

I’m really hurt and bothered whenever I see or hear news reports using the R-word. Do the news media think that they are being objective when they use this offensive word? Howard Zinn said that there is no such thing as objectivity. According to Webster’s dictionary, the R-word has been known to be offensive for more than 30 years, so why keep using it?

In their irresponsible false objectivity, the media pretends to avoid taking a side by “balancing” their stories. They include some Native people recruited by the Washington team who say they don’t feel offended. This allows the media to continue using the R-word in the face of all the protesters and tribal leaders who are quite articulate in their condemnation of the word. The media are taking sides by continuing to use the R-word. Journalists dedicated to the status quo ignore the dictionary. The New York Times and AP decided to keep using the R-word “for now.” They don’t really give a reason. Just like the Washington fans say, it seems that tradition is its own justification.

Jesse Ventura did a good job explaining why reporters or the Washington team stubbornly use the R-word, despite the fact that it is a wrong word. He said that individuals are sued or get fired if they use a racist word, but institutions, such as the Washington team and news media, can get by with it. Racism is a combination of power and race. The collective power of racism – institutional racism — seems to be the biggest problem in this country.

The media are powerful and effective. I hear that the R-word is becoming more popular than ever. Even people who don’t care for football know the R-word because of its overuse in the headlines about the controversy. I am sad when I think of small children are using the R-word while watching the game or just the news…. On the other side of my sign, I displayed examples of the local news media’s headlines using the R-word, editing them out in proofreader’s style. I noticed that some news media avoided taking a picture of my sign. Others were interested. Some participants gave me some good feedback, saying, “I like your sign” or “I agree with you.”

It was fun to meet our friends at the rally, and I was so excited to see many famous speakers! Winona LaDuke, Bill Means, and Clyde Bellecourt (our old boss) talked powerfully, as usual. It was good to see Steve’s old boss, too, Jesse Ventura, a longtime opponent of the R-word. He refused to use it in the early ‘90s when he did some sports broadcasting! Clyde noted that it has been 45 years since the American Indian Movement was founded. Steve and I met at AIM’s 20th anniversary, so our life goes on with AIM’s history.

The rally and speeches were so peaceful and powerful. Most of the speakers avoided mentioning the R-word. Instead they said, “Washington” or “Snyder.” I even noticed a reduction of the R-word in the media reports of the rally, where they substituted “Washington” for the offensive name. Maybe they saw my sign!

Dear White People

dear_white_people_poster

When I went to see Dear White People, I was wondering how the younger generation of African American filmmakers would deal with racial issues. This is the generation who voted for the first black president in U.S. history. The film doesn’t deal with poor black people, but with young blacks who are struggling with their identities in a privileged white environment. The film reminds me of Beverly Tatum’s book, “Why are All Black Kids Sitting Together in the Cafeteria?” Even in college, there are black students who are still on the “pre-encountering stage” in terms of racial experiences. Some people are like the character of Sam, whose campus radio show, Dear White People, gave the title to the film. She notes on her program all the mindless things whites do without realizing how racist and annoying they are – such as touching black people’s hair as if they were in a petting zoo. Whites should also not accuse non-whites of racism. To back this up, Sam quotes Tatum: “People of color are not racist because they do not systematically benefit from racism.” That was a powerful and timely message. The other black students react in different ways to her bold expressions of anger, showing how African Americans are not a monolithic group, and that there are many variations of perspective. Most of the white students in the movie are stereotypically naïve and generally clueless. This culminates in a blackface hip-hop party, where the white students have no idea that they are doing anything wrong. They feel that they can’t be racist because they are not trying to be racist. It’s kind of like the Washington fans who don’t see anything wrong with the R-word, and defend it by saying they don’t intend for it to be racist. Even though it is.

In our white-dominated society where white culture is norm, the notion of a colorblind society is a fantasy. This film shows how whites need to get clued in, and that even blacks struggle to find their identity in our multicultural society. Teachers and educators need to watch this.